ども、杉野です。
本当の自分についてはいろんなことが言われ過ぎていて、多くの人が迷走しています。
ある人は「自分探しなんてやめろ」と言い、また別のある人は「あなたの自分探しをサポートします」と言う。
僕も昔は占いや自己診断、ヒプノセラピー、瞑想、自己啓発など、あれこれ手を出してきました。
でもその頃はしっくりくる答えには出会えなかった。
こんな僕みたいな人がいる一方で、普段からいきいきと自分らしく生きている人たちがいます。
本当の自分を知ろうなんて考えたこともない人たちです。
あなたの周りにも多分いますよね?そういう人。
この違いって何だと思いますか?
僕らから見れば彼らは「本当の自分として」生きているように見えます。
なのに必死に本当の自分を知ろうとしている僕らは「本当の自分として」生きていない気がするワケです。
これは一体どういうことなのでしょう?
この謎をこれから僕が解いていきます。
知ってしまえば凄く簡単なことです。
簡単だけど、とても大事なこと。
僕らの人生はこれを知らなきゃ始まりません。
ぜひ読んでください。
答えから言います。
「本当の自分を知る」とは、何がどうなれば自分は幸せなのかを知ること、つまり
幸せな自分(理想の自分)を知ること
です。
素朴に考えてみましょう。
本当の自分でいるとき、僕らは幸せなはずです。
逆に、凄く幸せなのにそれがウソの(偽りの)自分ってことはあり得ないですよね?
ということは
本当の自分=幸せな自分(理想の自分)
これが真実なんです。
僕らは今の自分が満たされたと感じていないから、
満たされた自分=理想の自分=幸せな自分
を求める。
そういうシンプルな話です。
本当の自分とは、幸せな自分のことです。
これを知るために僕らがやることは1つしかありません。
それは
自分にとって幸せとは何かを具体的に考える
ということです。
これを考えるだけで僕らは本当の自分を知ることができます。
逆に言えば、僕らは普段自分の幸せ(理想)についてあまり考えていないということです。
だから、ふと我に返ったときに「本当の自分ってなんだろう?」みたいなことを考えるワケです。
じゃあ自分の幸せを考えりゃいいんだな、と思うかもしれませんが、事はそう単純ではありません。
僕らが感じる幸せには実は4つのレベルがあります。
つまり本当の自分にも4つのレベルがあって、このうちどのレベルを本当の(理想の)自分にするのかでアプローチの仕方が変わってくるんですね。
もちろんどのレベルを変えても本当の自分にはなれます。
なれますが、表面的なレベルだと「本当の自分として生きている」という実感は得られにくいです。
ただレベルが高く(深く)なるほど質問に答えるのも難しくなるので、そこは自分(やコーチ)と相談しながらできるところからやってみてください。
これが一番簡単なレベルです。
便宜上このレベル1を出来事レベルと呼ぶことにします。
このレベルの本当の自分を知るための質問は
などなどです。
いかにも表面的な質問が並んでいます。
でも理想の髪型になったときや好きなマンガを読んでるときって、ちょっとした幸せを感じますよね?
それはそれが本当の(理想の)自分だからです。
ただ、そこに「本当の自分として生きてるなー」という実感はあまりないと思います。
あくまで感じるのはちょっとした幸せであって、充実感のようなものは感じない。
普段から答えを出しているにもかかわらず、僕らがそれを本当の自分だと感じないのはレベルの浅さに問題があります。
表面的というのはそういうことです。
続いてレベル2は習慣レベルと呼びます。
このレベルで本当の自分を知るには
などの質問を自分に問いかけます。
なんとなくレベル1より質問が深くなった感じがしませんか?
これらの質問はすべて「何を習慣づけたいか?」を具体的にしたものです。
レベル1は何が起こったら幸せかという質問だったのに対して、レベル2は何が継続していたら幸せかという質問になっています。
目標体重を達成することも幸せかもしれないけど、やっぱ体形は維持してナンボでしょ、という感じ。
ここまではまだシンプルなので分かりやすいと思います。
レベル3は構造レベルです。
レベル1とレベル2は僕らにとって日常の範囲内でしたが、レベル3は自分を取り巻く環境や仕組み、構造といったことを考える必要があります。
質問は
などなどです。
これらはまとめると
「どういう環境だったら幸せか?」
という質問になっています。
自分の子供が自ら勉強したくなってくれたら親としては幸せですよね。
それを実現するには自分や家族、学校、地域などの環境をどう変えていくかが重要になります。
僕らの幸せって、深い部分では環境(周り)がどうなのかが凄く重要なんです。
住んでる国や時代が変わるだけで幸せの定義すら変わってしまう。
ということは、本当の自分を知るには自分の周りのことをよく知らなきゃいけないということです。
自分の家族や会社は当然として、国や社会、世界の構造や歴史まで知っておくことで理想の輪郭は見えてきます。
今は難しい話はしませんが、そういうこともあるんだな、ぐらいに思っておいてください。
いよいよ一番深いレベルです。
レベル4はメンタルレベルと呼びます。
質問は
などです。
俗に哲学的と言われるような問いがメンタルレベルの質問になっています。
これも一言で言うと
「どういう自分なら幸せか」
という質問に集約できます。
人によっては体重や髪型なんて気にしない自分が理想かもしれないし、お金がなくても気にしない自分が理想かもしれません。
出来事レベルや習慣レベル、構造レベルの質問は全部このメンタルレベルの質問に支えられています。
だからメンタルレベルによっては「環境なんてどうでもいい」という理想もあり得るワケです。
どういう自分でありたいか。
最終的に幸せや理想、本当の自分を決めるのは自分のあり方なのです。
レベルの話をまとめると
という質問に答えることで、それぞれのレベルの本当の自分が明確になる、ということでした。
ちなみにこの4つの階層は組織開発やチームビルディングなどで使われるシステム思考の氷山モデルを土台にしています。
ご参考まで。
自分と向き合って本当の自分を知るというのが王道ではありますが、実は優秀なコーチに導いてもらうという方法もあります。
コーチングとはクライアントの目標達成をサポートする手法のことで、優秀なコーチは適切な質問を適切なタイミングで投げかることで相手から思いもしなかった答えを引き出すことができます。
質問には自分に合った質問、答えやすい質問というのがあります。
例えば「普段何してますか?」と質問されるより、「アウトドア派ですか?インドア派ですか?」と聞かれた方が答えやすいですよね?
そのあとに「じゃあ家で(外で)何をしてることが多いですか?」と聞かれれば結構答えられると思います。
いきなり「普段何してますか?」って聞かれると答え難いけど、今みたいに段階を踏んで質問してもらえれば誰でも案外答えられるんです。
コーチはこんな風に相手に合わせて質問を変え、その人が答えを出しやすいように導いていきます。
つまり、コーチに頼った方が自力で考えるよりも何倍も楽だし、時間は短く質は高いものになるワケです。
とはいえ、コーチにもいろんな人がいますので、安易には決めないでくださいね。
僕も一応コーチをやっていますが、ちゃんと自分が理想とするコーチに出会うまで探し続けた方がいいです。
そこは妥協しちゃダメですよ。
【関連記事】
最後に、結局どうすりゃいいんだよ!というあなたの心の声に答えて終わりたいと思います。
本当の自分を「知る」ためにはここまでのすべてが重要ですが、本当の自分として「生きる」ために必要なことは1つだけです。
それは
今の自分は理想の自分か?
と事あるたびに自分に問いかけること。
別に毎日じゃなくて構いません。
いや、週1回とかでも自分にこれを問いかけられたら相当優秀です。
こんな感じ。
ただ完璧主義にはならないでくださいね。
今言ったことはできないのが当たり前です。
くだらない自分、情けない自分、弱い自分、カッコ悪い自分、薄情な自分、卑怯な自分・・・そういう自分を全部ひっくるめて肯定できるのが真の理想だと個人的には思います。
自分を許すって、そういうことなんで。
僕は自分の完璧主義にめちゃくちゃ苦しめられた人間なので、あなたには同じような思いをしてほしくありません。
ほとんどのことはテキトーでいいんです。
やっちゃダメなことなんて滅多にありません。
ゆるーく生きましょう。
ありがとうございました。
【関連記事】
朝から大笑いしてしまいました。
どこに笑う要素が!?(@@;
まあ楽しんでもらえたならいいんですけど(笑)
理想の自分、、、がよく分からないのですよ。
例えば、だらだらと何もしないで無駄に生きたい気持ちもあれば
緊張感を以て、あれもこれもと活動的に生きたい気持ちも0ではなくて。
こんな状態だから、何をも達成できないんですけどね・・・
話変りまして、アフォーダンス、面白かったです。
ブログは更新されてないようですね。
残念です。
怠け者さん、コメントありがとうございます。
この記事を書いたのは数年前なので
僕の考え方も大幅に変わってはいるんですが、
今の僕にできることがあるとすれば
以下のようなことを怠け者さんに聞くことぐらいですね。
「だらだら何もしない」ときのイメージ(映像)はどんな感じですか?
そこはどういう場所で、どんな雰囲気で、誰と一緒にいますか?
「あれもこれも」のときのイメージ(映像)はどんな感じですか?
PCに向かっているのか、海外を転々としているのか、1つの作品を作りこんでいるのか
いろんな人と会って話をしているのか・・・どんなイメージですか?
理想って別に「大きい」必要はないんですよね。
恋人と一緒に遊園地でソフトクリームを食べる、みたいなのも理想ですから。
だから世間一般の理想的な理想じゃなくても、自分が素朴に幸せに感じる瞬間、
例えばお風呂に入って「はぁ~」って言ってるのとかをイメージして、
毎日そういうリラックスできる瞬間があるということも理想に加えてもらえれば
また違った何かが見えてくるんじゃないかと思います。
ご参考まで。
あと、またひさびさにブログを更新するつもりで
裏で記事を書き始めています。
コラムなのでアフォーダンスの記事のようにはならないと思いますが、
よかったらしばらくお待ちくださいませ。