いつもの今日に革命を

ebayでドラゴンボールのカードを売ったらフランス人の友達ができた話

ども、杉野です。

前回書いたへたれアサラー男が化粧品売り場の美人店員さんと話して会話力を鍛えてみた』が結構人気だったので、調子に乗って体験談を書いてみます。

僕は数年前にebayという世界最大のオークションサイトで転売をしていたことがあります。

当時お金に困っていて、何か今の自分にできることはないかとネットサーフィンをしていたら、たまたまebayの登録方法を日本語で解説したPDFを見つけ、

「とりあえずやるだけやってみるか」

というノリで始めたのがキッカケです。

基本的に僕はこういうノリで生きてます。

だから行き当たりばったりなんですけど、まあそれはともかく。

当時付き合っていた彼女も経済的に苦しかったので、僕と彼女は一緒にebayを始めることにしました。

したんですが。

 

1.最初の試練

最初にちょっとした試練がありました。

それはあっちの国からの電話です。

そう、確認の電話が英語でかかってくるんです。

ドキドキしながら待っていると、そのときは来ました。

 

電話「Hello! Could you なんちゃらかんちゃら・・・」

僕「Yes. I see.」・・・これでいいんだろうか(´・ω・`)

電話「Can you tell me なんちゃらかんちゃら・・・」

僕「Sorry, once more please.」( ;´Д`)

電話「Can・・・you・・・tell・・・me・・・」

僕「Yes, I listing cards. dragon ball cards」( ;;´Д`)

電話「No No! Can・・・you・・・tell・・・me・・・」

僕「ぱーどぅん?」( ;;;;´Д`)

電話「 ・・・uuuun・・・OK, OK, thank you・・・」

 

終わった!!( ;∀;)

よくよく思い返してみたら難しいことを聞かれてたワケじゃないんですが、あのときはCan you tell meの意味すら分からず焦りまくってました。

あっちはただ「教えてくれ」って言ってただけなのに(笑)

免疫がないってのは怖いもんです。

ただなんとか審査は大丈夫だったようで、それから無事に商品を出品できるようになりました。

 

2.明らかに不審なメール

それから僕はせっせことヤフオクでドラゴンボールのカードを安値で落とし、ebayで転売し始めました。

ドラゴンボールのカードってのは、こういうヤツね。

ここでは省略しますが、ebayで売れる商品をどうやってリサーチすればいいのか、発送時に何を気を付ければいいのかなども調べて学びました。

そして出品にも慣れ、外国人からのメール対応にも慣れてきたある日のこと。

1通の不審なメールが僕の元に届きます。

もう詳しいことは覚えていませんが、そこには

「ユーとフレンドになりたい!」

という言葉が。

怪しい・・・怪しすぎるぞ、コイツ。

突然友達になりたいと言われても、こっちはなんのこっちゃ分かりません。

ebayは詐欺も多いので「欲しいものがあれば言ってくれれば仕入れるから」と返信したら、なんだか様子が違います。

メールの主はヤフオクのことを知っていて、しかも以前に日本人の知り合いとebayを通さずに直接取引をしていたと言うのです。

「ユーとフレンドになりたいんだよ!頼むよ!Fuckだよ!」

相手のこの情熱とウソとは思えない昔話に説得され、若干の不信感を抱きつつも、僕は直接取引に応じることにしました。

 

3.フランス人の弟

彼の名前はVicotr Fain(ヴィクター・ファイン)。

僕より歳は2つか3つ下で、フランスでファッションモデルをやっているガチムチのナイスガイです。

将来はアメリカでフィットネストレーナーになりたいらしく、毎日トレーニングと勉強に励んでいるとのこと。

写真を送ってもらいましたが、マジで男前です。

喩えるなら『進撃の巨人』のエルヴィン団長。

もちろん本物はもっと西洋顔です。

つたない英語ながらも彼とは仲良くやっていて、一度「亀田の柿の種」をプレゼントに送ったことがあります。

 

彼からは「パッケージの色が珍しい」という予想外の反応があったんですが、味は口に合ったようです。

そのお返しで、彼からはむちゃくちゃ甘ったるいキャラメルと紫色の塩をもらいました。

 

うん、ありがとう、凄く嬉しかったよ( ˘•ω•˘ )

そんなこんなで「日本に来たら大阪を案内するよ」とか言ってたんですが・・・。

 

4.注文の多い客

ヴィクターはドラゴンボールのグッズが大好きで、やたらと注文をしてきました。

自分でヤフオクでほしい商品を見つけては「これと、これと、あれと、これを落としてくれ!」と言ってきます。

送料の問題があるので、たしかに一気に落として一気に送った方が安くあがるんですが、それにしても毎週のように注文があることに僕は徐々に疲れていきます。

これは僕にも責任があって、1件落札する報酬額を100円にしちゃったんですよね(^^;

だからやってもやっても儲からない。

発送は結構手間がかかるんですが、儲からないもんだからやる気も出なくなってきちゃったワケです。

本当は「もうちょい報酬上げてもらっていい?」って言えばよかったんですが、僕は転売自体にも飽き始めていました。

そして英語でのやり取りも面倒になっていた。

そこで僕は切り出しました。

「こっちの仕事が忙しくなってきたからもうヤフオクはできない」

彼は文句を言うでもなく「わかった、それなら仕方ないね」と言ってくれました。

この日から僕と彼との関係が薄れていったことは言うまでもありません。

 

5.まとめ

彼とは今でも一応Facebookで繋がってはいますが、もう連絡を取り合ってはいません。

ヤフオクをやめてすぐはまだ月に1回ぐらいメール交換をしていたのですが、これも面倒になってしまい、僕から返信しなくなりました。

今から考えると悪いことをしたと思います。

もっと積極的に英語を勉強して彼とスカイプなんかで話すようにしていれば、もしかしたら彼と一緒に何かやるようなこともあったかもしれません。

大阪を案内して仲良くなることもあったかもしれません。

こうやって書くと哀愁がただよってしまいますが、僕の中ではいい思い出です。

またこんな機会が巡ってくるよう、これからもいろんなことに挑戦していこうと思います。

ありがとうございました。

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