いつもの今日に革命を

タロット占いの原理とチームビルディングの土台

数年前のこと。

占いってなんで当たるんだろ?というのが気になってしょーがなくて、

占い師の方からマンツーマンレッスンを受けていたことがあります。

タロットカードには個々の意味や役割があるんですが、カードの向きや配置、

占いの目的(質問)や他のカードとの関係によって答えがガラッと変わるんですね。

例えば敗北や終焉を表す死神のカードでも、逆位置で出れば復活や再生などの意味になり、

配置や質問、他との関係性によっては白紙撤回、怪我、事件という意味になることもあります。

要は出たカードだけをバラバラに見てても占いは当たらないワケです。

  • カードの意味や役割
  • 占いの目的(質問)
  • カード間の関係性

3つがバランスよく見れるようになったときに占いは当たるようになります

これって何かに似てるなー、って思ってたんですが、先日その答えがやっと分かりました。

チームビルディングです。

 

チームビルディングとは

チームビルディングとは、

組織やチームの人間関係を改善して成果を出すための取り組みのことです。

主に会社組織やチームスポーツで成果を出すために取り入れられていて、ゲームや運動会などを行うこともあります。

ゲームは僕の働いている会社でもやっていますし、クライアントの企業様や個人のお客様同士でやって頂くこともあります。

チームビルディングの根幹には

  • 人材力
  • 組織力
  • 関係力

という3つの概念があり、

この3つが上手く回るようになると組織やチームの生産性が飛躍的に伸びていく

というのがうちの師匠の教えです。

 

人材力

人材力とは、個々の強みや弱みを把握してそれを活かしていくことです

みんなの強みや弱みが分かれば、できないことを無理にさせることはなくなり、得意なことを任せられるようになります。

  • あいつはいつも仕事が遅い
  • なんで言われた通りにしないんだ
  • 頭が固いなぁ
  • マイペースすぎるだろ
  • もっと空気読めよ

といったよくあるイライラも、その人の特性を理解することで

なるほど、仕事が遅いんじゃなくて人より仕事が丁寧なだけだったのか

という気づきが得られるんですね。

するとイライラはイライラではなくなり、お互いに認め合っていけるようになる。

うちの会社では効き脳診断というのを使って人材力を高めてもらう取り組みをしています。

 

組織力

組織力とは、ゴールや目的・目標を明確にすることです

ゴールや目的がはっきりすれば、それを達成するためには誰に何を任せるべきか、何を優先すべきが判断できます。

強みと優先順位次第では、新人をリーダーに抜擢することがゴールまでの最短距離かもしれません。

こういう思い切った判断ができるようになるには、組織力が不可欠なワケです。

 

関係力

関係力とは、コミュニケーションが円滑なことです

コミュニケーションが円滑になって関係が深まれば、周りの目を恐れずに率直な意見を言えるようになります。

「新人をリーダーにした方がいい」みたいな意見も、関係が悪ければほとんどの人は言わないでしょう。

仮に言えたとしても、恐らく関係は余計に悪くなります。

そうならないためには何でも言い合える土台を作っておくこと、つまり関係力をつけていくことが大事だということです。

 

タロット占いの原理

ここからがやっと本題です。

この人材力、組織力、関係力をタロット占いに当てはめるとどうなるか。

  • 人材力⇒個々のカードの意味や役割
  • 組織力⇒占いの目的(質問)
  • 関係力⇒カード間の関係性

という風になるんです。

個々のカードの意味が分からなければタロット占いは始まりません。

個々のカードの意味が分かっていても質問が曖昧だとカードの意味が活かされなくなります。

そして質問が曖昧だとカード間の関係性が分かっても明確な答えを導き出せない。

つまり、この3つが上手く回らないとタロット占いは当たらないワケです

 

生命の樹と氷山モデル

チームビルディングとタロット占いにはまだまだ共通することがあります。

個人的にエポックメイキングだったのはタロットカードの土台となっている生命の樹(セフィロト)と

チームビルディングで使うシステム思考の氷山モデルの類似です。

生命の樹には

  • アッシャー(物質界・人間)
  • イェツィラー(形成界・天使)
  • ブリアー(創造界・大天使)
  • アツィルト(流出界・神)

という4つの意識の階層があります。


https://aura-soma.co.jp/lifetree_intro.html より引用

これに氷山モデルを重ねると

  • アッシャー(出来事)
  • イェツィラー(パターン)
  • ブリアー(構造)
  • アツィルト(メンタルモデル)

という風になるんです。

人間は通常はアッシャーしか認識できないけれども、意識レベルを上げることで

ブリアー(大天使)やアツィルト(神)のメッセージを受け取ることができる。

これは生命の樹について言われていることですが、氷山モデルにもそのまま当てはまります。

氷山モデルも、

普段の生活では出来事しか認識できないけども、意識的に訓練していけば構造やメンタルモデルも見えるようになる

と教えています。

生命の樹は世界各国の神話や宗教的シンボルの共通モデルと言われているものです。

だとすると、チームビルディングでやっていることも

歴史や国を越えた人間の理想を実現する普遍的原理

である可能性は高いんじゃないかと僕は思っています。

これだけじゃ根拠が怪しいかもしれないので、もう少し補足しましょう。

 

U理論と大アルカナ

これもやはり似ています。

U理論とは、下図のような流れで人や組織は成長していくと説かれた理論です。

要はこの下側のUの字のような

  • 最初は意気揚々と始めて
  • でも途中で凹んで挫折しそうになって(Uの谷)
  • それを乗り越えたときに伸びていく

というプロセス経ることで僕らは成長していくということです。

このU理論もチームビルディングを支える理論なんですが、

タロットカードの大アルカナ(メインカード)のストーリーも実はそうなってます。

カードの意味はざっくりいきますが、

  1. 魔術師(スタート)
  2. 女教皇(充実・知性)
  3. 女帝(繁栄・安定)⇒この辺まではあまり不安はない
  4. 皇帝(決断)⇒不安に踏み込む
  5. 教皇(慈悲・余裕)⇒余裕を維持
  6. 恋人(出会い)⇒未知なる世界へ
  7. 戦車(前進)
  8. 力(根気・積極的)⇒怖いけど進み続ける
  9. 隠者(真実・内省)⇒何かが見えてくる
  10. 運命の輪(運命・チャンス)⇒ここから谷に突入
  11. 正義(均衡・安定)⇒まだ油断できない
  12. 吊るされた男(忍耐)⇒ただただ耐える
  13. 死神(崩壊・終焉・変化・再スタート)
  14. 節制(適応・堅実)⇒ちょっと休憩
  15. 悪魔(執着・嫉妬・意地・誘惑)⇒ヤバい状態
  16. 塔(苦境・崩壊・争い)⇒荒れる
  17. 星(希望・兆し)⇒希望が見えてくる
  18. 月(不安・懸念)⇒でも不安
  19. 太陽(自信・達成)⇒やっと谷を抜ける
  20. 審判(再生・復縁・改善)⇒いい感じ
  21. 世界(成功・ハッピーエンド)⇒成長
  22. 愚者(自由)⇒振り出しへ

というストーリーになっています。

もうU理論そのままです。

他にもまだ似ていることはあるんですが、ここまで根本的なところが似ていたらもはや同じと言わざるをえません。

そういう点でもやはりチームビルディングは人類の普遍的原理に則っているのではないかと思うワケです。

 

新たな発見という生き甲斐

タロット占いとチームビルディング。

僕はこういう

一見まったく関係ないものがつながる

という発見をするとたまらなく興奮します。

この記事を書いている今も、目が口から出て鼻に入る程度には興奮しています。

世界にはまだまだこういうつながりが隠されているワケですが、これだから生きるのはやめられないですよね。

いつもの今日に革命を

この言葉を胸に、これからも己に革命を起こしていきます。

ありがとうございました。

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